気づきにくい隠れ冷え症「内臓型冷え性」

近年増えてきていると言われている「内臓型冷え性」を知っていますか?
女性だけではなく、男性にも増えているこの冷え性は、隠れ冷え症とも言われており、手指や足先といった末端の冷えほど自覚がなく気づきにくいのが特徴です。
お腹に触れたとき「冷たい!」と感じることがあれば、注意が必要かもしれません。


内臓型冷え性とは?
冷えを感じやすい手足に冷えを感じないのに、体の内側の内臓が冷えて不調を感じてしまうことです。多い症状は「朝起きたとき、お腹が脇の下より冷たい」「胃腸が弱く、腹痛や下痢を起こしやすい」「低体温」「だるく疲れやすい」「トイレが近い」などがあります。

体の内側が冷えると、めぐりが悪くなり、肩こりや腰痛がひどくなる、免疫力の低下、また基礎代謝が落ちるため、太りやすくなったり、腸の働きが悪くなることで肌の調子も悪化したりとさまざまな悪影響があります。


◎内臓型冷え性になりやすい3つの原因
1.運動不足
運動不足で筋肉からつくられる熱が少なくなる、無理なダイエットで熱を作る食べ物をきちんと摂っていないなど、体内で熱をつくることができなくなるため。

2.自律神経やホルモンバランスの乱れ
男性・女性を問わず、ストレスの影響も多いと言われています。ストレスが多いと交感神経の働きが過剰になり、手足の血管が収縮して冷え性になるといわれています。

3.体を冷やす飲み物や食べ物を摂り過ぎる
生活習慣の乱れも原因の一つです。からだを冷やす飲み物や食べ物を摂取している人も注意が必要です。
体温が下がって元に戻りにくくなるだけでなく、運動不足や油分の多い食事などの不摂生も重なると、内臓脂肪を蓄えやすくなって太りやすくなってしまいます。
実はダイエットをしても痩せない原因は、この冷え性が大きく影響しているとも言われています。


予防や改善方法は、内側・外側から温めること
バランスのよい食事を心がけ、体を温める食べ物を食べる。(生姜やネギ、鶏肉、味噌など)特に発酵食品はおすすめです。発酵食品をとると酵素の活性化につながり、食べ物の消化、栄養分の吸収がしっかりできるようになり、腸内に善玉菌が増え腸内環境も整えてくれます。
このように内臓がしっかりはたらいてくれると代謝アップに繋がります。飲み物は冷たいものを飲み過ぎで胃腸を冷やさないようにし、飲み物はなるべく温かいものを飲みましょう。
内臓型冷え性では、首とお腹を冷やさないことが大切といわれているので、お湯にゆっくり浸かり体を芯から温めることを習慣化し、お腹まわりが冷えてしまったら、寝るときだけでも腹巻きやカイロなどで温めましょう。

大切な臓器がいくつも集中している体の内側は、健康、美容どちらにも関わるので、お腹の冷えには気をつけてくださいね!