生姜の伝来と歴史

eyecatch生姜は魚や肉の臭み消しや薬味、甘酢漬けなどで親しまれていますが、その歴史は意外に古く、しかも欧米でも親しまれているのです。 生姜がどこで生まれ、どのように世界に広まっていったのか、ご紹介します。

生姜の伝来

ginger生姜は東南アジア(マレーシア・インドなど)の暑い地域が原産の植物で、中国では紀元前500年頃から薬として使用されてきました。日本へ伝来したのは3世紀頃、中国の「呉」の国から伝わったと言われています。
その頃はまだ「ショウガ」という呼び名はなく、ハジカミ(波士加美または波自加彌)と呼ばれていました。 ハジカミとは「根の辛いもの」という意味。山椒も同じように「ハジカミ」と呼ばれていたので、山椒を「なりはじかみ」、生姜を「くれのはじかみ」と呼んで区別していたと日本最古の歴史書「古事記」に記されています。

生姜はどのように使われてきたのか

hihatsu生姜は古代中国で薬として使用されてきました。現代でも漢方薬の成分として利用されており、全体の半数には生姜が使われていると言われています。 漢方では主に「根生姜」が使われており、生のものを「ショウキョウ」乾燥させたものを「カンキョウ」と言い、それぞれに効能があるとされています。 「ショウキョウ」は吐き気止めや咳を鎮める作用、胃を丈夫にする作用があるとされており、風邪のひきはじめに飲む「葛根湯」には「ショウキョウ」が入っています。 「カンキョウ」は胃腸などの内臓を温める作用や強壮作用があると言われています。

生姜の海外での使われ方

aroma生姜は東洋医学では漢方薬として活用されるほか、欧米でもハーブやアロマオイル、健康食として利用されています。
ヨーロッパに伝来した当初はコショウと共に、東洋の貴重なスパイスとして高値で取引され、庶民には手が出ない高価なものでした。
その後14世紀頃には一般家庭にも広がり、主に乾燥したものを使用することが多く、パンやクッキー、ジンジャービアなどの飲み物などに入れて使われ今でも親しまれています。
また、16世紀のイギリスでペストが大流行した際には当時の国王ヘンリー8世がペスト対策として生姜を食べることを推奨したと言われています。その名残として今でもヘンリー8世の姿に似せた生姜入りのクッキー(ジンジャーブレッドマン)がイギリスでは子どもたちに食べられています。

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